中国茶の奥深い味わい方をお届けします。

日本で中国茶といってまず思い浮かぶのは烏龍茶ですね。また一部の料理店で茉莉花(ジャスミン)茶を出すところも増えてきています。でも、香港でお茶というとプーアル茶が一般的で、他に龍井(ロンジン)茶が好んで飲まれています。
このような独特の奥深い味わいが特徴の中国茶は、もちろんからだにも優しく作用します。
ここでは、思わず手にとってみたくなる様々な茶器の話題なども含め、中国茶の楽しみ方をご紹介していきます。





中国茶のお話


[第一回] 中国茶は世界のお茶のルーツ!?
[第二回] 日本茶のルーツです『緑茶』(不発酵茶)
[第三回] 一番馴染み深い中国茶『青茶』(半発酵茶)
[第四回] 世界で愛飲されている『紅茶』(完全発酵茶)
[第五回] 生産量も種類も少ない貴重なお茶『白茶』(弱発酵茶)
[第六回] 独特の風味が魅力『黒茶』(後発酵茶)
[第七回] 茶葉に花の香りをつけた人気のお茶『花茶』
[第八回] 皇帝に愛された貴重なお茶『黄茶』
[第九回] 身体に良いお茶『健康茶』
[第十回] 香りの世界『香りに酔いしれる』
[第十一回] 『お茶の淹れ方3原則』(上)
[第十二回] 『お茶の淹れ方3原則』(下)

[第十三回] 感性の再発見「内在への旅」
[寄り道]『工藝茶』(コウゲイチャ)
[第十四回] 「楽」の探究!茶器を愛でる1
[第十五回] 「楽」の探究!茶器を愛でる2
[第十六回] 「緩」の心得!上薬を知る
[第十七回] 岩韻を譚ずる/その1水金亀
[第十八回] 岩韻を譚ずる/その2鐵羅漢
[第十九回] 八つの宝は無限大

■今月のPICKUP
06年4月1日〜 仙桃茉莉 (セントウジャスミン)
06年5月15日〜 黄山毛峰(コウザンモウホウ)/特選西湖龍井(トクセンサイコロンジン)
06年7月1日〜 菜香樓特選茶「金観音」(キンカンノン)


【中国茶試飲コーナーのご紹介】




        
【中国茶のお話 第一回】

中国茶は世界のお茶のルーツ!?

 ひと口に中国茶といってもその種類は様々で、産地や茶樹、摘む部分、摘む時期の違いなどによって数百から数千種類あるといわれています。また、日本のお茶やインドの紅茶など、中国茶の製法や味が変化しながら世界各地に伝わった歴史をみると、現代のお茶のルーツは中国茶にあるともいえるかもしれません。ここでは、そんな中国茶の魅力をお伝えしていきます。
 一回目の今回は、中国茶の大まかな分類の方法をご紹介します。
 現在の中国茶は、発酵の度合いと注がれた湯の色から分類される緑、白、黄、青、黒、紅の六種類に花茶を加えた七種類に分けられるのが一般的です。
 次回からは、この七種類のお茶を個別にみていきます。



【中国茶のお話 第二回】

日本茶のルーツです『緑茶』(不発酵茶)

  前回ご紹介した七種類に分類される中国茶のうち今回は「緑茶」についてみていきましょう。現在の中国で、最も生産量が多く一般的に飲まれているのが「緑茶」です。
 緑茶は、製造の過程で摘み取った葉をすぐに熱処理して酸化酵素が働かないようにする「殺青」という製法を用いることが特徴です。代表的な緑茶としては、まず龍井茶があげられます。浙江省杭州にある西湖の周辺を産地とするので西湖龍井茶の名でよく知られています。

■コラム
日本茶のルーツとする中国茶には諸説がありますが、中でも龍井茶の産地に近い杭州の径山茶(ジンシャンチャア)が、一般的にそうではないかと言われています。


【中国茶のお話 第三回】

一番馴染み深い中国茶『青茶』(半発酵茶)

  「青茶」は、中国南部の福建省、広東省、そして台湾が主な産地で、現在の製法が完成してまだ150年前余りの比較的新しいお茶です。歴史が浅い理由の一つは、製造工程が複雑なためです。茶葉を発酵させ青茶独特の香りの成分を引き出しています。その青茶の代表といえばみなさんお馴染みの烏龍茶です。福建省北部産の武夷岩茶(大紅袍)と同省南部産の安渓鉄観音が青茶の双璧とされ、香りや味わいには格別のものがあります。
 他にも、テレビで花粉症に効くと紹介された台湾産の凍頂烏龍茶や同じく台湾産の東方美人などの銘茶が多くあります。当店ではこれら全てを取り揃えています。ぜひ一度お試しください。


【中国茶のお話 第四回】

世界で愛飲されている『紅茶』(完全発酵茶)

  日本はもとより欧米でも広く親しまれている紅茶。実はこの紅茶も起源は中国で、17世紀の明朝時代からの古い歴史を持っています。代表的なものとしては「キーモン紅茶)」が上げられます。工夫は丁寧に作られたという意味で、過去に万博で金賞を受賞したこともある逸品です。製造工程では、温度、湿度、通気等を調整し、酸化酵素による自家発酵を充分に進めることが特徴になっています。湯色は赤褐色で、味、香りともはっきりしています。中国ではあくまでお茶の一種ですので、ミルク、砂糖、レモン等は加えずストレートで飲むのが一般的です。


【中国茶のお話 第五回】

生産量も種類も少ない貴重なお茶『白茶』(弱発酵茶)

  烏龍茶でお馴染みの青茶等に比べて種類が少なく、生産量も少ないお茶です。歴史は古く、十世紀から皇帝たちが好んで飲んでいたようです。製造工程はごくシンプルで、青茶のように人工的に発酵させず茶葉を放置して自然発酵させます。湯色は淡い黄色で、味や香りも清らかです。胃に優しく、夏バテ防止や美容にも良いと言われます。
 美味しく淹れるポイントは熱湯をそのまま注がず90度ぐらいに少し冷ませて淹れます。


【中国茶のお話 第六回】

独特の風味が魅力『黒茶』(後発酵茶)

 黒茶といえば当店でもおなじみのプーアル茶が有名ですが、中国では南部の雲南省や広東省で親しまれ、中でも香港の人に愛飲されています。よく茶葉を固くプレスして四角や円盤状にしたものを見かけることがありますが、これは流通を容易にし、さらに保存性を高めるもので、緊圧茶と呼ばれています。
 湯色は名前のとおり黒っぽく、濃い茶色のものがほとんどです。味わいも濃く、深く、強いコクがあります。この風味が独特で、慣れていない人にはカビ臭いと感じる方も多いと思います。脂っこい料理によく合い、健康にも良いといわれています。
 淹れ方のポイントは、最初に入れたお湯できれいに洗茶して、二回目以降の湯で淹れるようにすることです。これは、茶葉の目を覚まさせて香りと味を引き出す意味と、何年ものという古いものが多いので、混じっているゴミや埃を洗い流すためです。


【中国茶のお話 第七回】

茶葉に花の香りをつけた人気のお茶『花茶』

  花茶は茶葉を花で香りづけしたお茶の総称で、宋の時代から始まった古い歴史を持っています。主な産地は福建省や安徽省等で、近年は各省でも栽培されています。製造過程で「薫花」という茶葉と花を混ぜて花の香りを移す工程があり、これを多く繰り返すほど高級な花茶になります。
 花茶といえば「茉莉花茶(ジャスミン)」が最もポピュラーですが、ライチーのフルーティな甘みが魅力の茘枝紅茶といったものもあります。どちらも当店にありますので、ぜひお試しください。


【中国茶のお話 第八回】

皇帝に愛された貴重なお茶『黄茶』

  唐の時代から脈々と伝えられてきたお茶で、生産量が少なく、現在でも年に数百キロしか生産されない貴重なお茶です。
 湯色は黄色で、味と香りは龍井茶などの緑茶をもう少し強くした感じで、喉ごしも爽やかです。代表的なものとしては湖南省の銘茶「君山銀針」と安徽省の「霍山黄芽」があります。
 当店にも君山銀針がありますが、貴重なお茶のため店頭では販売しておりません。ご希望の方は新館にお越しの際におたずねください。


【中国茶のお話 第九回】

身体に良いお茶『健康茶』

 


【中国茶のお話 第十回】

香りの世界『香りに酔いしれる』(半発酵茶)

 


【中国茶のお話 第十一回】

『お茶の淹れ方3原則』(上)

 さて、お茶をおいしく淹れるときにいつも気にしなければいけないポイントが3つあります。この3つのポイントにだけ気をつけていれば、たいがいおいしいお茶が淹れられるようになります。
 そのポイントとは、1.お湯の温度2.蒸らし時間3.茶葉の量です。
 この3つをどのように組み合わせるかで、さまざまなお茶が入ります。同じ茶葉の量、同じお湯の温度でも、蒸らし時間が多くなれば濃さに違いが出ます。また、同じ茶葉の量で同じ蒸らし時間であっても、お湯の温度が違うと、お茶の甘みに大きな差が出ます。

▼ お湯の温度

お湯の温度が違うとお茶にどのような影響があるのでしょうか。じつは、お茶は、茶葉の成分が湯に溶け出したもの。お茶にはさまざまな成分が含まれています。最近良く耳にするカテキン。これは主に苦味の成分であるタンニンなどによって作られています。多くの成分は、高い温度だと湯に溶け出しやすい性格をもっていますが、中でもこのタンニン、高い温度で湯に溶け出すのです。逆に低い温度だと湯に溶け出しにくいのです。ということは、高い温度の湯でお茶をいれると苦味が出やすく、低い温度の湯でいれると苦味が出にくく甘味が増します。

だから「お茶は低い湯で!」ということになってしまいそうです。確かに日本茶であれば、それでいいのです。しかし、中国茶の場合は、様々なお茶があり、とくに香りを楽しむお茶がたくさんあります。香りは揮発性のもの。高い温度のほうがその香りが高くなる性質を持っています。また、黒茶のように麹黴が付いたり、紅茶のように茶の成分をしっかり抽出する必要のあるものは、できる限り高い温度のお湯でいれるとよいと言われています。      

蒸らし時間・茶葉の量については、次回(下)にて紹介いたします。


【中国茶のお話 第十二回】

『お茶の淹れ方3原則』(下)

 

前回美味しいお茶を淹れる時のポイントの一つとして、お湯の温度について紹介しました。今回は残りの蒸らし時間と茶葉の量について紹介します。

▼ 蒸らし時間

 蒸らし時間の原理は、比較的簡単です。同じ温度の湯で蒸らし時間を長くした場合を考えると、長く置いたほうがお茶の成分がたくさん抽出されます。よく、お茶を入れて、そのまま忘れて放置してしまうことがありますが、そんなとき、お茶はとても濃く苦くなってしまいますよね。つまり、蒸らし時間で茶の成分の抽出をコントロールできるのです。

▼ 茶葉の量

 茶葉の量が多ければ濃く、少なければ薄くお茶が入ります。ただ、気をつけなければいけないことは、茶葉の量が、単にお茶の濃さだけに影響するのではない、ということです。それは、抽出時間との関係で見えてきます。もともと、抽出できる茶葉の量が多ければ、短い時間でお茶の濃い成分をしっかりと出すことが出来ます。つまり、多くの茶葉を使えば、短い時間でお茶のボディー(コク)を出すことが出来るわけです。例えば、「タンニン(苦味)をあまり出したくない、でも茶の薄いのはいやだな」というときには、茶葉を多く、抽出時間を短くすればいいわけです。


【中国茶のお話 第十三回】

感性の再発見『内在への旅』 

 「緑・白・黄・青・紅・黒」、これは焙煎の仕方で異なる茶葉をその色で分類したものです。中国茶の奥行きは広く、中国茶を日本のお茶の感覚でとらえたなら、その味わいも楽しみも、奥深い文化も、わからないでしょう。それはあまりにももったいない。中国には、お酒を好むかお茶を好むかで、その人となりがわかるともいわれ、中国茶は少人数で心静かに安らいだ雰囲気で楽しむもの。皇帝や文人などが好んだそうです。自己の感性、「内在への旅」なのかもしれません。


【中国茶のお話】

『工藝茶』(コウゲイチャ)

 中国茶は、とっても贅沢で欲張りです。飲んで楽しむだけではなく、お茶を入れる段階から見て楽しんでしまおうという、「工芸茶」をご紹介しましょう。
 茶葉の変化を楽しめるように、器はガラス製のものを用意してください。では、お湯を注ぎます。茶葉はゆっくり揺られながら小さなアブクをひとつ、またひとつ、長い眠りから覚めたように静かに動き始めます。揺れるのを止めると、茶葉は少しずつ開き始めます。まるで水中で開花する花のように。頬杖をつきながら、茶葉と悠久の歴史を語らうのもいいかもしれません。工藝茶は一つひとつが手作りの、愛情たっぷりのお茶です。とびきりのおもてなしのお茶としてお使いください。

 蒸らし時間・茶葉の量については、次回(下)にて紹介いたします。


【中国茶のお話 第十四回】

「楽」の探求/茶器を愛でる1 

 「弘法筆を選ばず」といいますが、実は中国茶は正直で、美味しいお茶にはいくつかの条件が必要です。そのひとつに、茶器の良し悪しが挙げられます。美味しいお茶を楽しむには、茶人の心が反映されます、まずは、茶器からご紹介しましょう。ままごとのように小さくて丈のある茶器は「聞香杯」で、飲み終わった後の香りを楽しむ茶器です。「茶杯」と対で出されますが、三口で味わうのが礼儀とされています。これは、香りを楽しむことを品茶といい、「品」は口が三個から成ることに由来します。「蓋碗」は、名前の通り蓋のある茶器で、直接、茶葉を入れてお湯を注ぎ、蓋で茶葉を押しやって飲みます。男性は豪快に、女性は優雅な仕草でどうぞ。また、ガラス製の蓋碗もありますが、花の開花を模した「工芸茶」の堪能にもお使いいただけます。中国茶の楽しみ方に法則はなく、美味しさを探す楽しみが、相性の合う茶器との出会いになるでしょう。


【中国茶のお話 第十六回】

「緩」の心得/上薬を知る 

 


 中国の挨拶は、尓好(ニーハオ)の次にもうひとつ、「食事をしましたか?」が付きます。このような気遣いはその人の身体、健康へも向けられますが、中国茶もこの例、心と身体へのゆったりとした「緩」の働きそのものといえるでしょう。ブームになっている杜仲茶も、そのひとつです。
 杜仲の原産地は中国南西部で、樹齢十年以上の樹皮は五大漢方薬(冬虫夏草、高麗人参、鹿の角、芍薬、杜中)のひとつで、最も高貴なものといわれています。中国の古書には、「久しく服用すれば身を軽くし老いに耐える」とあり、生活習慣病予防や体脂肪減少、美肌、骨粗相症予防などの効能がありますが、古書が示す通り効果が現れるのは緩やかです。
 薬には上薬、中薬、下薬とがあります。下薬は、「毒をもって毒を制す」といいますが、麻酔や皮膚病に蛇の成分を用いるようなものです。中薬は、効果は期待でききますが副作用もあり、必要な時のみ摂取します。上薬は、ほとんど副作用がなく、摂取し続けることで効果を発揮します。上薬の杜仲茶が効果を現し始めるのは、三ヶ月ほど飲み続けたころでしょうか。杜中茶に限らず中国茶の多くが上薬ですから、飲み続けることが肝心。美味しく続けられる茶葉を選ぶことが大切です。中国茶のご質問・ご用命は菜香樓スタッフまでお申し付けください。

■杞子杜中茶(クコの実入りとちゅうちゃ)
 菜香樓一押しの「杜中茶」です。クコの実をブレンドし、上品な黒糖のような甘い香りが立ちのぼり、杜中茶独特の苦味を押え、すっと喉に馴染みます。温かくして冷たくして、どちらでも美味しくお飲みいただけます。一箱 880円(約一ヶ月分)


【中国茶のお話 第十七回】

岩韻を「譚」ずる/その1水金亀 

 


 「岩茶(ガンチャ)」ちょっと聞きなれない名ですが、中国の銘茶のひとつで、中国福建省の武夷山で育った茶木から取った茶葉を「岩茶」といいます。武夷山は世界遺産に登録され、九九の赤肌の岩と三六の峰からなり、いくつもの渓流が流れる別天地です。岩茶の古里は、気の遠くなるような年月をかけて風化し体積した岩地に根を張る、小さな畑です。
土壌は岩石からのミネラルをたっぷり含み、それを存分に吸い上げた茶木は、コクのある重厚な味わいの茶葉を育みます。この茶葉の味わいを「岩韻(ガンイン)」といいます。風流ですね。では、「岩韻」を聞きながら、岩茶四大銘柄の逸話を始めましょうか。

「水金亀(スイキンキ)」
 むかし、武夷山に大雨が降りました。磊石寺の和尚さんが川のほとりを歩いていると、一本のお茶の木が流れ着きました。これも何かのご縁、和尚さんは茶木を拾い上げ、その見事な根回りを金色の亀になぞらえて、「水金亀」と名づけ大切に育てていました。ところがこの茶木は、上流の天心岩に生える天心寺のものだったのです。「大切な茶木を返せ」「拾って育てたのは私達だ」。両者とも譲りません。お茶をめぐってお坊さんたちが大喧嘩。それだけ魅力あるお茶、ということなんでしょうね。 お茶の銘柄とは思えないような「水金亀」の名の由来でした。岩茶独特のまろやかさと、甘くて上品な柑橘系の香りをお楽しみください。(和尚さん同士の争いの顛末ですか?スタッフまでお尋ねください)
武夷岩茶 水金亀50g  1,575円


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【中国茶のお話 第十八回】

岩韻を「譚」ずる/その2鐵羅漢 

 

  岩茶(ガンチャ)の古里は、中国福建省の武夷山です。まさに天空の茶畑、いや名木となると絶壁の岩肌に根を張り、茶葉を摘むのに猿を使ったともいわれるほど、厳しい環境で育ちます。それで、平地で栽培される茶葉とは味にも風味にも格段の差があるのです。この味わいが「岩韻(ガンイン)」です。韻とは「音のひびき」「おもむき」の意があり、風の香り・霧の深さ・陽の甘さなど、太古から自然が育んだ味を心で聞くことでしょうか。「岩韻」とはよくいったものです。今回は、四大武夷岩茶から「鉄羅漢」をご紹介します。

鉄羅漢(テツラカン)
 鉄羅漢は四大武夷岩茶のひとつで、武夷岩茶の中で最も古い名木です。宋代に武夷山の慧苑岩(フゥィユェンイェン)・鬼洞(グィドゥン)で発見され、清のころは熱病の治療に優れた効果があるといわれました。武夷岩茶の
中で最も人気があり高価なお茶とも記録されています。名前の羅漢とは阿羅漢のことで、辞書には「悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた人。最高の修行者」とあります。これにさらに鉄の字を冠した茶葉、ということです。茶木の形は壮観で葉が大きく岩茶の力強さを感じさせます。岩韻は優しい甘みと香りで、いつまでも舌を楽しませてくれます。武夷山のミネラル分を存分に含んでいますから、体を芯から暖める力を持っています。寒い時期には欠かせないお茶ですね。


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【中国茶のお話 第十九回】

八つの宝は無限大 

 デトックス。美容健康業界で使われ始めた英語で「解毒」と訳され、体内の有害毒素を排出して健康を増進させ、美容効果を促すというものです。この発想、実は古来中国からの思想にあるんです。では、中国茶デトックス、漢方医が多種の漢方果・花・草と中国茶を最適のバランスで調合し、長年中国で親しまれている漢方茶、「八宝茶」をご紹介します。 八宝は「たくさんの」という意味です。ブレンドによって数えきれないほどのお茶ができあがり、さまざまな効能が期待可能。「八宝」とはよくいったものです。その歴史は、中国西北部シルクロード地方の回族(イスラム教徒)に起源が求められ、飲み方にも歴史があります。北京方面では蓋碗(ガイワン)に注ぎ口の長いヤカンで湯を注ぐのが主流。古き良き時代の情緒感を漂わせています。

 イライラする、集中できない、身体がだるいという症状は、上半身に熱毒が溜まり、余分な熱が胃腸や肝腎に悪影響を与えているためといわれます。今回取り寄せた八宝茶は、清熱効果のある漢方ブレンドの八宝茶です。種類と効能ですが…。
 金銀花・胖大海(ハンダイカ)・椿・緑茶は「寒涼」の性質を持ち、頭や顔など体の上方に溜まった熱毒を除きスッキリとさせてくれます。決明子(ケツメイシ)は腸を潤して排便を促し、クコの実・菊花は虚弱した肝腎を改善し、陳皮・サンザシは胃腸の働きを整え気の流れをよくします。八宝を体内に取り込んで、爽やかな八宝の幸をどうぞ! 
 大きめの蓋碗、ガラス製ティーポット等をご使用ください。


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【今月のPICKUP】 06/04/01

『仙桃茉莉』(セントウジャスミン)

 糸で括り合わせた工芸茶には、水中の花火をみるような意匠をこらしたものもあります。仙桃茉莉もそのひとつです。茶葉は緑茶が主流ですが、仙桃茉莉は「福建大白茶」という白茶を使用しています。「福建大白茶」は、先端の柔らかい部分を摘んだ高級茶葉で、仙桃茉莉は摘みたてのジャスミンと合わせています。ガラス器のショーを楽しんだ後に、淡い色合いとジャスミンの香りがマッチした、上品な味をご堪能ください。自然の恵み以外の着色料・香料などは一切使用しておりません。ミネラルやビタミン、ポリフェノールを豊富に含み、心身の疲れを癒し体熱を下げる効能があるといわれています。

一個  315円
五個 1,260円


【今月のPICKUP】 06/05/15

『中国緑茶』

 さて、新緑の季節、新茶の季節です。「緑茶」は中国で最も生産量が多いポピュラーなお茶です。菜香樓では産地から直接仕入れた、厳選した手作りの緑茶を取り揃えております。また、陶器やガラス製など、緑茶にあった茶器もご用意いたしました。

 [黄山毛峰](コウザンモウホウ)

 雲を見下ろす茶畑。芯芽のみを摘んで鉄鍋で煎り炭火で燻製にした茶葉は、甘みとともに春の初々しい香りがあります。フレッシュな若葉の生命力を味わいください。


[特選西湖龍井](トクセンサイコロンジン)

 昔は皇帝以外飲むことを禁じられていたといいます。ゴールデンチップといわれる新芽を鉄鍋でていねいに煎った茶葉は、微かな芳ばしさのなかに、甘さと新緑の香りとが包みこまれたような絶品です。


【今月のPICKUP】 06/07/1

『青茶』

 半発酵のお茶ですが、その段階で茶葉が青く見えることから、「青茶」と呼ばれるようになりました。華やかな香りが特徴です。烏龍茶、大紅袍などがあります。

 [金観音](キンカンノン)

 鐵観音と黄金桂の交配種で、芳ばしく力強い風味でありながら、清香な香りを兼ね備えた逸品です。暑い季節に熱いお茶で、また冷やしても美味しくめしあがられます。


【招龍亭 中国茶試飲コーナー】

 招龍亭では中国茶の試飲コーナーを設け、おいしい中国茶を味わっていただいております。日本のお茶は中国から薬用として伝わりました。お茶の種類、煎れ方、効能など、専属スタッフがお応えしております。ぜひご活用ください。

お問合せ先:saikohrou@saikohrou.com